夏休みの宿題で定番となっているのが、絵を描くことです。
特に水彩画をスケッチブックで行う際には、紙が波打ってしまうという問題に遭遇することがあります。
この問題は多くの人が経験しており、私自身も小学生の頃に苦労した記憶があります。
水彩絵の具を使用すると、紙が柔らかくなり、乾燥後に凸凹やシワが生じやすくなってしまいます。
こうした状態になると、画作りの質が低下し、せっかく綺麗に仕上がった作品も台無しになってしまいます。
そこでこの記事では、水彩画で紙が波打つ原因を詳しく解説するとともに、どのようにしてこれを予防し、また発生してしまった場合の修正方法についてもご紹介します。
ぜひこれらの対策を試して、あなたの水彩画が常に最良の状態で保たれるようにしましょう。
水彩絵具でのスケッチブック波打ち対策とその方法
水彩絵の具を使用してスケッチブックに絵を描く際、紙が波打つ主要な原因は、絵具に含まれる水分によるものです。
紙の繊維は水を吸収すると膨張し、塗布した場所の繊維が伸びてしまい、結果として紙が柔らかく変形します。
さらに、絵の具を塗る位置によって水分量が異なるため、紙の伸び方が不均一になり、歪みや凹凸が生じることがあります。
このような状態を避けるためには、絵を描く前に紙を均一に濡らす「水張り」という手法が有効です。
水張りの手順は以下の通りです
- 絵を描く前に、筆やスプレーを使用して紙の裏面を十分に濡らします。
- 濡らした紙は伸びるため、画板や木製パネルに紙をピンと張りながら固定します。水張り専用テープやマスキングテープを使うと、よりきれいに仕上がります。
- 水張りの準備が整いました。
この水張り処理を施した紙は、完全に乾燥するまで板から取り外さずに使います。
この方法により、紙は安定し、滑らかに描画することができるようになります。
水彩画で紙が波打ったときの修正方法とおすすめの水彩紙
水彩画を描いた後に紙が波打ってしまうことはしばしばありますが、その対処法として効果的なのは、紙の裏側に霧吹きで軽く水を吹きかけ、均等に湿らせた後、重しを乗せて一晩放置する方法です。
これにより紙をかなりまっすぐに戻すことが可能ですが、完全に元の状態に戻すのは難しいため、注意が必要です。
水を均等に少量ずつ加えることが重要で、水の量が多すぎると絵の具が滲んでしまうリスクがあります。
また、水彩画を頻繁に描く場合、使いやすい紙を選ぶことも大切です。
特に子供が使う場合、都度水張りをするのは手間がかかります。
ここで、特におすすめの水彩用紙をいくつか紹介します。
- ブロックタイプのスケッチブック:このタイプのスケッチブックは、四辺がロウや接着剤で固定されているため、紙が一体化しており、水張りが不要です。水分を含んでも波打ちにくく、複数回の重ね塗りにも対応できます。
- 厚手の水彩紙:薄い紙よりも厚手の水彩紙の方が波打ちにくいです。厚手の紙は、水に強い加工がされており、描き心地が良く、仕上がりも美しくなります。
これらの用紙を選ぶことで、水彩画の楽しさをより一層深めることができます。
まとめ:水彩画の仕上がりを美しく保つために
ここまで、水彩画を描く際に紙が凹凸になる原因とその防止策についてご紹介しました。
これらの方法を活用して、作品が常に美しい状態で保たれるよう努めてください。
美しいアートワークを長く楽しむためにも、ぜひこれらの対策を実践してみてください。
皆さんのアート作品が色褪せることなく、いつまでも鮮やかに保たれることを願っています。