MGSデルタが制限解除!MODで高フレームレートの滑らか体験が実現可能に

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コナミのリメイク作品『METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER(通称:MGSデルタ)』は、リリース直後からPCゲーマーの間で注目を集めていました。

ただ、その一方で多くのユーザーが頭を悩ませていたのが「フレームレート上限が60fpsに固定されている」という仕様です。

ゲーミング環境を整えているプレイヤーほど、この制限によって十分なスペックを活かしきれないことに不満を感じていたかもしれません。

そんな中、そうした悩みに光を差すような朗報が舞い込んできました。

なんと、有志によってこの60fps制限を解除するカスタムMODが早くも開発され、一般公開されたのです。

これにより、MGSデルタをより滑らかで快適な映像体験で楽しめるようになる可能性が広がりました。

今回は、その注目のMODについて、導入に必要な情報や特徴などを詳しくご紹介します。

有志が制作したFPS解除MOD『Better Uncap FPS』が登場

『METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER』のフレームレート制限を打破するツールとして注目されているのが、『Better Uncap FPS』というMODです。

開発したのはModderのMstrthief氏で、Nexus Modsにて一般公開されています。

2025年8月29日に初めてリリースされ、その翌日にはバージョン1.3へと更新されており、極めて迅速な改善対応がなされています。

好みに合わせてFPSを自在に切り替え可能

このMODの最大の特徴は、FPSの上限を解除するだけでなく、複数のフレームレート設定をワンタッチで自由に切り替えられること

F9キーを押すたびに、30fps、60fps、100fps、120fps、144fps、200fps、無制限といった設定に順番に切り替わり、プレイヤーの好みに応じたスムーズな映像表現を楽しめます。

デフォルト状態では「上限なし」設定が適用されています。

音ズレ補正やNVIDIA技術への対応も万全

便利な機能は他にも。F8キーでは“音声のズレ”を修正する実験的な同期補正機能が用意されており、細かいストレスを減らす工夫がなされています。

また、F7キーを使用すれば「NVIDIA Frame Generation(DLSS Frame Generation)」の有効/無効を切り替えることも可能。

こちらは一度ゲームを再起動する必要がありますが、自動適用されるため操作は簡単です。

グラフィック効果の軽減で視認性が向上

さらに、MODには視覚効果を無効化する機能も備わっており、「被写界深度(Depth of Field)」「モーションブラー」「色収差(Chromatic Aberration)」「レンズディストーション」など、プレイの妨げになりやすいビジュアルエフェクトを排除できます。

これにより、ゲームの映像はよりクリアでシャープに感じられるようになります。

外部ツールとの互換性にも配慮された設計

『Better Uncap FPS』は、「Lossless Scaling」といった外部スケーリングツールとの併用も想定して作られているため、画質や解像度調整にも柔軟に対応できます。

パフォーマンスと画質のバランスを重視するユーザーにとって、非常にありがたいポイントといえるでしょう。

導入前に知っておきたい注意点と便利なポイント

『Better Uncap FPS』を活用して『MGSデルタ』のプレイ環境を向上させたいと考えている方に向けて、導入時に気をつけるべきポイントや、あわせて覚えておきたい補足情報をご紹介します。

まず前提として、このMODはあくまで非公式のユーザー制作によるものであり、導入はすべて自己責任となります。

Nexus Modsで公開されているバージョンではウイルススキャン結果が「Safe to use(安全に使用可能)」と表示されていますが、万が一トラブルが発生した場合、MOD作成者や配布元が対応してくれるわけではありません。

トラブルを避けるためにも、MOD導入前にはゲームデータのバックアップを取っておくことが強く推奨されます。

また、配布開始直後から一部ユーザーの間で報告されている問題として、パーティクルなどのグラフィック表現を高品質設定にした際にフレームレートが大きく低下するケースがあります。

このような描画負荷によるパフォーマンス低下は、グラフィック設定の調整によってある程度改善できるため、ご自身の環境に合わせて適切にチューニングすることが大切です。

なお、FPS制限を解除する手段としては、もうひとつ「UE4SS(Unreal Engine 4 Script Support)」という別のアプローチも存在しています。

こちらは『MGSデルタ』の内部設定ファイル(Engine.iniなど)を直接書き換える方法で、V-Syncの無効化やカスタム設定の追加など、より細かな調整が可能です。

ただし、この方法では稀にスローモーションのような現象が起こるなど、予期せぬ挙動が生じることも報告されており、慎重な運用が求められます


MOD利用のポイントまとめ

項目 内容
名称・配布元 Better Uncap FPS v1.3(開発者:Mstrthief氏)
配布サイト:Nexus Mods
主な機能 ・F9キーでフレームレートの切り替え(30〜200fpsまたは上限解除)
・F8キーで音声の同期調整
・F7キーでNVIDIA Frame Generationの有効/無効を切り替え
・DOF・モーションブラーなどのビジュアルエフェクトを無効化
・Lossless Scalingなど外部ツールとの併用も可
導入時の注意点 ・完全に自己責任で利用すること
・映像表現の負荷により動作が不安定になる可能性あり
・事前のバックアップ推奨
その他の選択肢 ・UE4SSを利用してEngine.iniを手動で編集する方法あり
※スローモーションや不具合が起こる可能性があるため、知識がある方向け

このように、MODを導入することで得られる恩恵は大きいものの、同時に注意点もいくつか存在します。

快適な環境でプレイするためにも、導入手順やリスクを理解したうえで活用することが大切です。

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